2024.07.31
コーディング
WordPress制作の費用相場とは?外注先や依頼のコツもご紹介
更新を自社で容易に行えたり、SEOフレンドリーな設計がされていたりといった理由から、近年、WordPressでWebサイトを制作する企業が増えています。WordPressには豊富なテーマが用意されており、既存テーマを使用することで簡単にWebサイトを制作できますが、イメージどおりのデザインや機能を再現するのが難しく、企業の独自性やブランドイメージを反映するのが難しいという側面も。
そのため、企業がWordPressを使用してWebサイトを制作する場合は、企業独自のWordPressを制作するのが望ましいです。とはいえ、WordPressの構築には専門的な知識や技術が必要なため、自社内で対応するのは難しい企業も多いのではないでしょうか。
この記事では、WordPressの制作を外注する際の依頼先や費用相場、外注のメリット・デメリットなどについて徹底解説。外注で失敗しないコツもご紹介しますので、WordPressを用いたWebサイト制作を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
WordPress制作の外注先にはどこがある?
WordPressの制作を外注する場合、依頼先としては主に次の4パターンが挙げられます。
外注先 | コスト | 品質 |
---|---|---|
Web制作会社 | ~高 | 高 |
フリーランス・個人事業主 | 低~高 | 中~高 (依頼先による) |
クラウドソーシング | 低~ | 低~ (依頼先による) |
コーディング代行会社 | 低~高 | 高 |
それぞれの依頼先別の特徴を把握したうえで、自社のニーズに適した外注先を選ぶようにしましょう。
Web制作会社
Web制作会社であればWordPressの制作から品質管理まで任せることができ、クオリティが保証されているのがメリットです。自社にWordPressに詳しい担当者などがいない場合でも、安心して依頼できるでしょう。
ただし、Webサイト制作会社の業務は多岐にわたり、WordPressの制作にリソースを割くのが難しい場合も。そのため、WordPressの制作を外注しているケースも多く、費用が高くなりやすい傾向にあります。費用を抑えてWordPressの制作を依頼したい場合は、Web制作会社を通さずに直接フリーランスへ発注することをおすすめします。
フリーランス・個人事業主
昨今では、WordPress制作に対応しているフリーランスや個人事業主のコーダーも多数存在しています。屋号があり、WordPressの制作実績が豊富なフリーランスであれば安心して任せられますが、品質管理は自社で対応しなければなりません。
また、フリーランスへ依頼するときに注意しなければならないのが、廃業の可能性です。Webサイトは公開して終わりではありません。サイト公開後も更新は必要ですし、技術面での相談やメンテナンスの依頼が必要になることもあるでしょう。しかし、その際に廃業していては対応してもらうことができません。
さらに、個人とのやり取りとなるため、費用や納期の面でトラブルが発生する可能性も。費用は抑えやすいものの、さまざまなリスクがあることは知っておきましょう。
クラウドソーシング
クラウドソーシングサービスを使用すれば、WordPress制作を比較的安価に依頼できます。ただし、クラウドソーシングサービスには初心者や経験が浅いコーダーなど、多様なスキルレベルのクリエイターが登録しているため、品質にバラつきがあるのがデメリット。品質管理も自社で行わなければなりません。
また、フリーランスへ依頼するときと同じく、クラウドソーシングへの登録を解除している可能性もあります。クラウドソーシングのプラットフォームを介さなければ連絡が取れないケースも多いため、継続的なメンテナンスの依頼が難しいことは留意しておきましょう。
コーディング代行会社
コーディング代行会社とは、コーディングに特化した会社のことで、知識や技術に優れたコーダーが数多く在籍しています。制作から品質管理まで任せることができ、納品物のクオリティが保証されているのがメリットです。
Webサイトの企画・設計からデザイン、マーケティングの支援や運用・保守までを行うWebサイト制作会社とは異なり、コーディングがメイン業務となるため、費用はWeb制作会社よりも安くなります。
また、個人への依頼ではなくコーディング代行会社への依頼となるため、メンテナンスなどを継続して依頼することも可能です。コーダーが数多く在籍しているコーディング代行会社であれば、WordPress制作の知識や実績が豊富なコーダーをアサインしてくれるでしょう。
WordPress制作の外注費用の相場
WordPress制作の外注費用の相場は非常に幅広く、安ければ数万円~、高ければ100万円程度かかることもあります。外注費用を左右する要因は、次のとおりです。
- 使用技術
- 必要工数
- 依頼先
希望するデザインや機能を再現するために必要な技術によって、外注費用は変動します。簡易的なサイトであれば数万円での制作が可能なこともありますが、JavaScriptを用いた動的コンテンツを導入したり、独自のデザインをCSSで反映したりするケースでは、対応できるコーダーが限られるため高単価になりやすく、数十万円かかることも少なくありません。
JavaScriptとCSS JavaScriptで動的なインタラクティブ要素を実装し、CSSでページのスタイルを定義します。 JavaScriptの使用例:アニメーション機能・ユーザーごとに表示内容を変えるような機能 CSSの使用例:レスポンシブデザイン・サイト全体のデザイン |
また、使用する技術に応じて、Webサイトの制作に必要な工数も変わります。フリーランスが1週間程度で対応できるような規模のWordPressであれば、数万円〜10万円程度が相場です。一方、CSSやJavaScriptを駆使し、1か月以上の工数が必要となる規模のサイトであれば、少なくとも40万円〜60万円が必要になるでしょう。
さらに、依頼先によっても相場は異なります。フリーランスに依頼すると50万円程度が相場の案件の場合、Web制作会社に依頼すると80万円〜100万円はかかる可能性も。とはいえ、費用が安ければ品質管理は自社で行わなければならないことが多いため、費用と技術力、安心感などを総合的に考慮することが重要です。
WordPressの制作を外注するメリット
WordPressの制作を外注するメリットとしては、次の2点が挙げられます。
- 専門的な技術や最新技術を取り入れやすい
- 固定コストを削減できる
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
専門的な技術や最新技術を取り入れやすい
WordPressの制作に精通したWeb制作会社やコーディング代行会社、フリーランスに外注すれば、豊富な知識や経験を活かし、ニーズやブランドイメージを反映したWordPressを制作してもらえます。
また、WordPressの強みを活かして適切に運用するためには、SEO対策やセキュリティ対策、モバイルフレンドリーへの対応、チャットボットの導入など、時代にあわせたニーズに対応できるコーダーに依頼することが重要です。
Web制作会社やフリーランス、コーディング代行会社はWordPress制作にも精通しており、複数の案件に関わっているため、最新技術に触れる機会も多いでしょう。高品質で効果的なWebサイトをWordPressで制作したい場合は、外注することをおすすめします。
固定コストを削減できる
Webサイトの更新が容易なCMSでWebサイトを制作すれば、お知らせや営業日の情報などの更新をWeb制作会社に依頼する必要がなく、自社で簡単に行えます。中でも、世界中で広く使用されているCMSであるWordPressであれば、触ったことがある人も多いのではないでしょうか。
CMS|Contents Management System コンテンツ(Webページ)を管理するシステム。簡単に更新・編集ができるため、Webサイトを活用しやすい。WordPressはオープンソース型CMSとして非常に利用者が多い。 |
しかし、更新とは異なり、WordPressの制作やメンテナンスは誰でも行えるものではありません。WordPressの機能を最大限に活用するためにはJavaScript・CSSのみならず、phpの技術やサーバー・ドメインにまつわる知識も必要になります。
とはいえ、WordPressの制作やメンテナンスといった作業は日常的に行うわけではないため、WordPressの制作やメンテナンスのためだけにWordPressに精通したコーダーを雇用し、固定コストを増やすのは費用面で大きなリスクに。
WordPressの制作やメンテナンスのためだけに社員を雇うことは現実的ではないため、継続して依頼できる外注先を確保しておくことが重要です。先述のとおり、フリーランスには継続的に依頼できないリスクもあるため、コーディング代行会社などに外注することをおすすめします。
WordPress制作を外注するデメリット
WordPressの制作を外注することにはメリットも多いですが、少なからずデメリットも存在します。外注するか内製するかを迷っている方は、次の点も考慮してみてください。
- 品質管理が難しい
- 社内の人材が育ちにくい
それぞれのデメリットと、その対策方法について解説します。
品質管理が難しい
Webサイトで希望する仕様が実現できるか、更新を簡単に行えるかなどは、WordPress制作の段階で決まります。そのため、WordPressを制作するコーダーの実力にはこだわりたいところ。
しかし、外注先のレベルによっては、満足のいくクオリティで納品されない可能性もあります。とくにフリーランスや個人事業主に依頼する場合、実力不足からトラブルに発展するケースも少なくありません。
そのような事態を避けるためには、外注先へ明確に指示を伝えることはもちろん、過去の実績から技術レベルを測ることが重要です。
しかし、コーダーの実力を判断するためには、WordPressについての知識が必要に。社内に納品されたWordpressの品質を適切に判断できる人がいない場合は、品質管理を徹底している外注先に依頼し、制作から品質管理までを一貫して任せることをおすすめします。
社内の人材が育ちにくい
WordPress制作を外注先に頼りすぎることで、社内の人材が育ちにくいこともデメリットとして挙げられます。長期的な視点で見ると、WordPress制作まで内製化したいと考える方もいるかもしれません。
しかし、スタッフを雇用しても、辞めてしまうリスクはゼロにはできません。派遣社員などの単価も上がっており、やはりWordPress制作を内製化することには、コスト面のリスクがあるといえるでしょう。
信頼できる外注先との関係を構築し、社内のマーケティング担当者の戦略のもと、WordPressの制作やメンテナンスなどの作業は外注することをおすすめします。
WordPress制作の外注で失敗しないための3つのコツ
WordPress制作の外注先は多数ありますが、期待どおりのクオリティで納品されず、イメージしていたWebサイトと異なる仕様になってしまう可能性も。外注先選びで失敗しないためには、依頼時に次の3つのコツを意識してみてください。
- 依頼内容を細かく洗い出しておく
- 発注前に見積もりを依頼する
- 発注先の実力を確認する
それぞれのコツについて詳しく解説していきます。
1.依頼内容を細かく洗い出しておく
WordPressは自由度が高く、その作業内容も多岐にわたります。そのため、発注元と外注先で作業内容が共有できていないと、イメージと異なる状態で納品されてしまう可能性があります。
このような事態を防ぐためには、依頼段階で作業内容を細かく洗い出し、指示書などを用いて網羅的に伝えることが重要です。
関連記事:コーディング代行・外注の依頼時には指示書が必須!書き方も徹底解説
2.発注前に見積もりを依頼する
WordPressは実現できる機能・表現が多いことが特徴です。ただし希望を増やせば増やすほど、必要な技術・作業の量も増え、結果として高額な費用を請求される可能性もあります。
曖昧な見積もりのまま作業が進むと、納品時に思いがけない費用を請求されてしまうおそれも。トラブルを防ぐためにも、発注前に詳細な見積もりを依頼しましょう。また、追加費用が必要な作業については、事前に相談してほしい旨を伝えておくと安心です。
3.発注先の実力を確認する
依頼段階で明確な作業内容が伝わっておらず、発注後に「技術不足で対応できません」と投げ出されるケースもあります。「対応できる」と言われたにもかかわらず、実際は技術不足で低クオリティなWordPressを納品されるケースもゼロではありません。
このようなトラブルを防ぐためには、外注先の制作実績・ポートフォリオを確認することが重要です。自社のイメージと近いサイトの制作実績があれば、安心できるでしょう。
また、実績として掲載しているWebサイトでも、動的コンテンツ部分のJavaScriptは他のコーダーが対応していた…といったことが起こる可能性もあるため、どの部分を担当していたのかを聞いておくとより安心です。
そうはいっても、WordPressの知識がなければ実力のチェックは難しいでしょう。実力を正確に判断するためには、「どの技術でどういったことができるのか」をイメージできなければなりません。この知識を有した人が社内にいない場合は、抽象的なイメージを伝えるだけで最適なコーダーをアサインしてくれる外注先を選ぶことをおすすめします。
WordPress制作の外注ならコーディングアーミーがおすすめ
出典:コーディングアーミー
ここまでお話した情報をふまえると、WordPress制作の外注はコーディングアーミーがおすすめです。コーディングアーミーはWordPressの制作を安心して任せられる、次のような特徴を兼ね備えています。
- 実力のあるコーダーが揃っている
- 品質管理が徹底されている
- 分かりやすい料金体系
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
実力のあるコーダーが揃っている
コーディングアーミーには多数のコーダーが在籍しており、スキルに応じて5段階評価にランク付けされています。
ランク | 対応範囲 |
---|---|
スチューデントクラス | 標準仕様コーディング |
アシスタントクラス | 標準仕様コーディング |
レギュラークラス | 標準仕様コーディング CMS構築 アニメーション実装 |
プロクラス | 標準仕様コーディング CMS構築 アニメーション実装 サーバー移転 |
マイスタークラス | 標準仕様コーディング CMS構築 アニメーション実装 サーバー移転 ディレクション対応 |
依頼内容に合わせてコンシェルジュが最適なコーダーをアサインするため、希望する仕様やデザインの実装が可能です。
品質管理が徹底されている
コーディングアーミーでは品質管理が徹底されており、担当コーダーの制作物は最上位ランクである「マイスタークラス」のコーダーがチェックしています。一般的なクラウドソーシングなどと異なり、納品物のクオリティが均質化されていることが特徴です。
分かりやすい料金体系
コーディングアーミーではディレクション費込みのシンプルな料金体系が採用されており、WordPress関連の要素は次のような費用感となっています。
作業内容 | 料金 |
---|---|
Word Press 初期設定費 | 30,000円~ |
WordPress 新着情報/ ブログタイプコンテンツ | 20,000円~ |
簡易操作マニュアル作成費 | 10,000円~ |
Word Press バージョンアップ対応費 | 別途見積もり |
Movable Type→ Word Pressへの移管費 | 別途見積もり |
リッチアニメーション実装費 | 20,000円~ |
フォーム実装費 | 30,000円~ |
SSL化対応費 | 25,000円~ |
ご発注前に正式な見積もりをお出しし、ご納得いただいたうえで作業を進めるため、WordPressの制作を安心してお任せいただけます。
まとめ
更新がしやすく、SEOに強い設計であるWordPressですが、独自性やブランドイメージを反映することが重要な企業のWebサイト制作においては、既存テーマを使用するのではなく一から制作することをおすすめします。
WordPressの制作やメンテナンスには専門的な知識や技術が必要になりますが、そのためにコーダーを採用するのはコスト面を考えると現実的ではないため、信頼できるところに外注するとよいでしょう。
コーディングアーミーはWordPressの制作からメンテナンスまで対応しており、品質管理体制にも万全を期しているサービスです。WordPressを積極的に活用したいと考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。